イイタイコト(オーストラリア雑感):


「学校英語が悪い?」
「学校英語では読み書きを中心に文法や暗記ばかりしているからいつまでたっても英語が
しゃべれるようにならないから文法や訳読の授業をなくしたほうがいい」と思っている人
はたくさんいると思います。そういう人たちに聞いてみたいのですが「あなたは、学校で
習った英語100パーセント完全にマスターしましたか?」確かに、仮定法過去とか付帯
状況といった文法用語は煩雑で学習の妨げにもなるのかもしれません。こういった文法用
語抜きにしても、仮定法過去や付帯状況の概念(つまり、仮定法ってこんなときにつかう
んだよなぁ、とか、こんな表現だったなぁ・・・ということ)がしっかり頭に入っていま
すか?それから、単語をたくさん覚える努力をしましたか?それを忘れないようにするた
めに何か努力していますか?学校英語に文句をつけている人はこういったことを「中途半
端」にやったために何にも身につかなかったんでしょうね。これは生徒側にももちろん問
題もあるのですが、生徒の興味やうまく実力を引き出すことのできない教師たちがたくさ
んいるということも問題でしょう。徹底的に読み書きを教え、生徒の実力を伸ばすために
は、教師の実力としての英語の力が相当磨かれたものでないといけないと思います。

オーストラリアに留学していたときに多くの日本人の学生を見かけました。彼らの多くは
1年オーストラリアにいれば英語ができるようになると本気で信じているから恐ろしい。
1年間で身につくのは外国人っぽい相槌の打ち方ぐらいで後はさっぱりという人がどれだ
け多いことか。こういった淡い幻想を抱いている人たちは、学校英語に対する拒否反応の
せいもあって、単語を覚えようとか、構文を覚えようという努力を非常に嫌います。楽し
て英語を習得してやろうと思っている人がたくさんいます。オーストラリアに行こうとい
うのが究極の楽して英語を習得しようというものかもしれません。

1年間で英語の4つの技能を総合的に身につけるのは不可能に近く、結局はどれも中途半
端な形で終わってしまうのが関の山でしょう。留学する前に徹底的に英語が読めるように
なったり、恥ずかしくない程度の英語を書けるように自分自身で訓練・鍛錬しておけば、
留学したら耳をダンボの耳のように大きくして耳を英語のインプット用に鍛え、話す努力
を怠らなければ英語の運用能力は飛躍的に向上します。つまり、英語の力を伸ばすために
は「日本でやれること」と「留学先でしかできないこと」をきちんと分けて、日本では徹
底的に読み書きをマスターして、留学先では聞くことと話すことを中心に努力すれば4技
能はそれぞれ伸びていくからです。このため、留学する前には覚えられるだけの単語を覚
え、覚えられるだけの英語の構文を覚え英語の「型」を身にしみこませていきます。最初
は徹底的に「型」にこだわった英語の学習をしていけば次第に「型」に気にならなくなる
はずです。この「型」を教えるのが学校の教師の役目だと思いますが、教師は魔法使いで
はなく、結局は血と汗のにじむ努力を生徒側がしなければ何も進歩はしないのです。
その血と汗のにじむ努力を避けては外国語習得は不可能でしょう。













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