pathway to the uni in Australia:


オーストラリアへ留学準備から生活まで
(1) 準備段階
資料集め・・・一番はインターネットを使って大学のHPを見るのがよい方法です。最初はどこに何が書いてあるのかわからないかもしれませんが、どうせ留学すれば英語の生活が待っているわけですから、ここは気合を入れて辞書を片手に英語と格闘したほうがいいと思います。

留学エージェントを使うと楽に手続きができるかもしれませんが、個人的には自分でやったほうがいいと思います。だって、自分の行く大学ぐらい自分で連絡したり大学側とやり取りをしたりしていくうちに相性が分かるし、大学の対応のすばやさも分かるので入ってから後悔することは無いと思います。
東京であればオーストラリア大使館を利用することもできると思います。ここにはオーストラリアの大学のパンフレットが全て取り揃えられていて、自由に持って帰ることができます。
オーストラリアの大学に直接資料を請求してもなかなか送られてこないということはよくあることなので、待ちきれないという人は大使館に直接行ってしまいましょう。
オーストラリア大使館では年に数回、留学希望者を集めてセミナーを開いているのでそこに参加するのもよいと思います。

英語の試験を受ける・・・TOEFLかIELTSのスコアが必要になります。大学院でしたら「最低でも」213(Writing 5)以上、IELTS6.5以上だと思います。おそらくこの最低基準を満たしていれば、付属の英語学校で10週間などの条件付で入学が認められると思います。もちろん学校や専攻によって英語力の基準は様々なのできちんと確かめる必要があります。
ただ、それなりの英語力がないと、授業に出て課題の文献を読んだり、議論しあうことは辛いと思います。

学校を決める・・・資料もそろい、大学院で何を専攻するのかを決めれば必然的に学校が絞られてきます。後は、学校がどこにあるか、学費はいくらなのかということを検討。オーストラリアの大学は1つの国立大学と私立大学を除いて全てが州立です。州立でも政府から予算が組まれているので国立とほとんど変らないような気もします。ということで学費はほとんど一緒です。僕の場合はそれで学費が安く、生活費も大都市よりも安いところを選んだら今の大学になりました。そのかわり田舎町で周りにはあまり遊ぶところもありません。

コンタクト・・・行きたい学校が決まれば直接メールを送ってしまいます。オーストラリアの多くの大学は留学生の学費が貴重な収入源となっていますので、必ず留学生の受け入れを扱う事務所があると思います。そこのオフィスに連絡。僕の場合は自分のとりたい授業の内容について、大学院の担当をしている先生をHPで調べて直接メールを送り細かい内容について教えてもらいました。

(2) 出願
学校も確実に絞り、出願を決めたら早速、願書に記入します。
僕は願書も全て大使館でもらってきた書類にあったのでそれを使いました。学校によってはオンラインで出願できるところもあるみたいです。
学部時代の大学に成績証明書の英文を送ってもらったり、大学院の修士課程のときの成績証明を英文で送ってもらったりする手続きもしておきます。
必要に応じて推薦書などを書いてもらわなければならない場合も早めに指導教官とコンタクトを取っておきます。

書類がそろい次第郵送。
一応、念のために全ての書類はコピーして手元に1部残しておきます。郵送のときもEMSで確実に届くようにします。

あとは、気長に待ちます。
2ヶ月ぐらい経ったところで相手から連絡が来ます。
来ない場合は、FAXやメールを使って聞いてみます。忘れられていることもあるので。
入学許可書が届くと、同時に学費の一部、留学生保険、手数料などのお金を支払うように請求されます。銀行から送金小切手を使って送りました。確か5000ドル。送金手数料が4000円でした。このお金の振込みが確認されると、正式に大学から許可が下ります。その許可証がないとビザの申請ができません。

(3) 入学許可証が届いたら
ビザの申請です。オーストラリア大使館・移民局のHPからオンラインで申請できます。もちろん指示は全て英語で書いてありますがあせらずにやりましょう。途中でセーブして別の日にやることもできるので、ゆっくり間違えることなく慎重に入力。
最後に健康診断を受けましょうという画面になり、診断書の用紙をダウンロードをするように指示があります。ダウンロードして自分のPCに保存したら、とりあえずお疲れ様。
健康診断は大使館の指定病院でないとうけられませんから、前もって予約をします。病院側も毎日健康診断をしているわけではないので都合がなかなかあわないということもあります。
何とか健康診断の都合をつけ、受診したらあとは
気長に待ちます。
数週間後、移民局からメールでビザが下りたことを証明するものが来ます。
このメールがビサになり、とりあえず、オーストラリア滞在の許可が下ります。

(4) 住まいの手配・チケットの手配
入学許可もおり、ビザも手に入れたらあとは住まいの手配です。
一番楽なのは学校の寮に入ってしまうことです。これは学校から入学許可書と同時に送られてくるパッケージの中に入っている書類に記入してFAXなり郵送なりしてしまえばOK.先方から入寮許可がおり、手付金などの支払いをするように指示が来ます。一応、それで手続き終了。
あとは、飛行機のチケットを購入。寮によっては入寮日が決められていてその日は飛行場まで学校側が迎えに来てくれるので移動の心配がありません。なので、送迎サービスのある日にあわせてオーストラリア入ができるようにチケットを手配します。1年オープンを使う人が圧倒的に多いと思います。

(5) 持っていくものを決める
全て手続きが終わったら荷物を整理します。1年以上自分の部屋に戻ってくることはないので、ついでに自分の部屋もきれいにしておきます。持っていくものは個人によって違うと思いますので最低限そろえておくべきものを書いておきます。
パソコン(DVDが見れる物だったら最高の時間つぶしになると思います。音楽もCDを持っていかなくてもPCにコピーしておけばいい。大学の寮はLANで結ばれているのでモデムカードではなくLANカードもしくはEthanetが内蔵されているものがいい。自分の入る寮に直接問い合わせてPCの使用環境を聞いておくといいと思います。)
プリンター(これはモバイル用のものが便利。でも、オーストラリアでもかなり安く買うことができます。長くいる人はこっちで買っても問題ないと思うのですが。)
変圧器(これがないとデジカメの充電ができなかったりするので、精密機器用の変圧器を買います)
電子辞書(ジーニアスや英英辞典が入っているものがお勧め)
耳掻き(この国にはありません。全て綿棒です)
個人的なのですが
絵葉書(しょっちゅう誕生日パーティとかがあったりするので、そのときに渡すカードが日本的なものだったりすると意外と喜ばれる)

そういえば、日本から電子レンジで炊く炊飯器を持ってきている人が結構いるみたいなのですが、こちらでもライスクッカーが4ドル(300円ぐらい)で買うことができるので無理して持ってこなくてもいいと思います。
飛行機に預ける荷物は20キロまでとなっているので20‐25キロ以内に収めておくのでそんなにたくさん持っていくことはできないと思います。

(6) 出発
みんなにお別れをしてもらって日本を出るのもよし、一人でこっそり行ってしまうのもよし。


授業に出よう
オーストラリアの大地を踏んだら、こんどは大学での手続きです。
新学期が始まるごとにオリエンテーション期間が約1週間ほど開かれます。
入学式があったり、図書館のツアーがあったり、履修登録の方法が説明されたりしていきなり英語のシャワーを浴びます。そして、学生証を作ったり、コンピューターのアカウントを取得して一通りの手続きを終わらせたら、さっそく自分の履修したい授業を決めます。

大学院のコースワークの場合、コースコーディネーターと直接話し合い、時間割を決めていくことがあります。
授業の時間割はネットで検索することができますが、大学院の授業はまだ決まっていないことが多く、表示されません。表示されたとしても月曜日の朝7時から8時というありえない時間にセットされていることもあるので、到着後すぐにアポをとり、時間割について話し合いましょう。

授業が決まったら、もう本格的にここでの勉強がスタートします。基本的に授業は講義、ゼミ、個人指導という3つの形態があります。講義は大教室で先生が学生に話すという一般的なものですが、ゼミは講義で扱った内容の復習や発展的なことをみんなで議論しあいます。ゼミの担当者と講義の担当者は学部では異なり、大学院生がゼミを担当してるみたいですが、大学院の場合、講義を行った教官が自ら担当することのほうが多いとお思います。個人指導は論文を書いたりするときに個人的に自分の研究分野について指導をしてもらう場合です。コースワークは論文を書かないのですが、僕の場合翻訳を専攻しているので個人指導で翻訳を見てもらいます。

essayを書く
エッセイというと日本語では雑文的なものを思い浮かべますが、英語でessayといった場合はレポートを指します。
従ってアカデミックライティングのルールを守って書くことを求められます。大体毎週 1000 words程度のessayが課題として出たりします。
内容は様々で、きちんと学生がリーディングリストに挙げられた本を読んでいるかを確かめるものだったり、発展的な議論をするための準備をさせられたりといろいろあります。とにかく色々英語を書くので「英語論文の書き方」みたいなものを日本から持っていくとよいかと思います。
この国では引用の仕方をきちんとしないと、その時点で落第になりますし、悪質な場合は退学です。

実は、最近、うちの大学で盗作が問題になりました。
15人のマレーシア人のMBAの学生が盗作した論文を出し、教官はその学生に単位をあげませんでした。しかし、同じように盗作をしていた学生のうち数人は単位をもらえたので問題になりました。
結局、全員に単位をあげるように上の人が教官に圧力をかけたりしたので、さらに問題が悪化し、テレビニュースにもなってしまいました。
学長は調査中としながらも、留学生が大学にとって貴重な収入をもたらしてくれるため、退学処分にはできないという事情もあるとアホなことをテレビやラジオでいったりしたので、スキャンダルはどんどん大きくなってしまいました。
このようなことはオーストラリアの大学に広く見られる現象だとニュースでは言っていました。

勉強以外に
留学生を対象にした色々な催しものが学生課が企画しています。
ブルーマウンテンのツアー、シドニーのマリグラ(注1)を見に行くツアー、ワイナリーめぐりなど格安(大体20ドル≒1500円)ができます。

また、日本語を勉強している学生と、日本人の学生の交流のためのクラブがあったりします。僕の大学でもそういったクラブがあり、BBQパーティや授業後に中庭に集まりワインを飲んだりするパーティが月1回ぐらいのペースで開かれています。
日本人がたくさん集まるからという理由でクラブに入るのを避けてしまう日本人もいますが、せっかくの機会なのでたくさんオージーの友達を作っておきましょう。「日本語で○○というんだけど、英語だったらこういうときどう表現するの?」ということを聞けるし、日本語を教えたりということもあります。

(注1)マリグラ:Sydneyで最大のイベント。世界中からゲイ・レズビアンが大集合。そんな人たちが、ハイドパーク周辺をパレードします。これは必見!毎年3月の第一土曜日に行われます。


働いてみよう
留学中にビール代ぐらい稼いでみましょう。バイトをする前に、学生ビザに労働許可をつけてもらう手続きをします。
イミグレーションのHPからe-visaシステムで申請することができます。学生ビザをインターネットで申請したことがあれば、ほとんどそのときと同じ作業をするだけです。

しかし、この方法はお勧めできません。
なぜなら、僕の場合、このシステムを使って申請をしたのですが、1ヶ月経っても労働許可が下りませんでした。何度か、メールや電話で問い合わせても、「もう少し待て」といわれて待ち続けて1ヶ月が経ったときにちょっとキレて電話したら、向こうは「直接来くればすぐ許可を出す」という始末。シドニーまで遠いからインターネットを使ってapplyしたのに、一体こいつらは何をやってるんだ!と思うだけでした。そういう経験をしてみたい人はどうぞ、e-visaの方式でやってみてください。

さて、結果的に労働許可をもらうには直接イミグレに行ったほうがいいということです。
シドニーのセントラルから歩いて5分ぐらいのところにイミグレがあります。
申請に必要な書類はイミグレのWebからダウンロードできるのでそれをダウンロードして、必要事項に記入。さらに、大学の学生課に行ってサインとスタンプを押してもらう。そうすれば申請書類がそろいます。
さらに、COEなどの入学許可書などの大学側からの書類、パスポート、55ドルを持っていけばOK。
新しいシール式のビザをパスポートに貼ってもらえば終了。

このビザの申請は授業が始まってからしか申請できないので注意。
授業期間中は週20時間まで、休暇中は無制限で働くことができます。

ビザの申請が終わったら、次はTAX File Noの取得です。
TAX File Noは申請してから28日後に郵送されてきますので、仕事の開始の時期を調整する必要があるかもしれません。TAX File Noは住まいの近くにあるAustralian Taxation Office(AOT)に行き申請書に記入をするだけでOK。学生証、パスポート、労働許可のビザをもっていく必要があります。
とりあえず、この国の税金はとても高く、最高税率が48パーセントくらいだと思いました。僕の場合、所得の20パーセントは税金で持っていかれます。
この国の平均時給はよくわからないので、僕の時給は20ドルで税引き後16ドルになります。僕の仕事は大学の仕事でレクチャラーの手伝いとして、チュートリアルで日本語を教えるのを手伝ったり、試験問題を作ったりすることがメインです。












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